カーボンニュートラルとは?省エネ住宅の特徴やメリット

公開日:2024/02/15 最終更新日:2024/02/26
カーボンニュートラルとは?省エネ住宅の特徴やメリット

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの排出量を減らし、植林や森林管理をとおして吸収量を増やそうとする取り組みのことです。家づくりにおいても、環境改善のために省エネ住宅を取り入れる企業や家庭が増加しています。そこで本記事では、カーボンニュートラルを解説したうえで、省エネ住宅の特徴やメリットもあわせてお伝えします。

「カーボンニュートラル宣言」について

ここでは、カーボンニュートラルについて解説します。

カーボンニュートラルとは?

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量から吸収量を差し引いて、実質「0」にする取り組みのことをいいます。2020年10月、政府は2050年までに二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を削減し、植林や森林管理をとおして吸収量を増やすことを宣言しました。

現在、日本では年間12億トンを超える温室効果ガスを排出しています。二酸化炭素に加え、メタンや一酸化二窒素、フロンガスが温室効果ガスの中に含まれます。日本全体で脱炭素社会を目指し、産業構造の変革やライフスタイルの転換を促しているのがカーボンニュートラルの取り組みです。

カーボンニュートラルを目指す理由

カーボンニュートラルを目指す理由は、このまま温室効果ガスを排出し続けることで、現状の生産・社会システムを持続できなくなると予想しているからです。普通に生活している限りでは、ことの深刻さを実感しにくいところはありますが、工業化以前に比べ世界の平均温度は1℃上昇しています。

また、2030~2052年の間にプラス1,5℃気温が上がるといわれているので早急な対策が必要です。温暖化が進むことで海水面が上昇し、洪水などの災害リスクが増えることが懸念されています。

脱炭素社会に向けた住宅づくり

カーボンニュートラルに取り組む必要性が分かったところで、政府が打ち出している具体的な政策をご紹介します。

2021年「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」を設置

カーボンニュートラルが宣言されたことで、2021年4月「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」が設置されました。この検討会は、環境省・国土交通省・経済産業省らによる議論の場として使われて、脱炭素社会に向けた家づくりのあり方が見直されています

国土交通省が提示した資料によると、新築戸建住宅のうち省エネ基準を満たしているのは2019年時点で約85%とされています。しかし、中古物件に限定すると2018年時点で約11%となっており、早急な省エネ対策が必要であることが分かるでしょう。同検討会では、このような具体的な課題を提示したうえで、どのように改善していくか議論が重ねられています。

エコ住宅チャレンジ

エコ住宅チャレンジとは、環境省が打ち出した「おうち快適化チャレンジ」の一つです。住宅をZEHにしたり、断熱リフォームしたりすることで省エネ性能を高めようとする狙いがあります。住宅をZEHにすることで、消費エネルギーを再生エネルギーでまかなうことができ、二酸化炭素の排出量を低減させる効果があります。

また断熱リフォームすることで、外気温の影響を受けづらくなるため冷暖房効率が上がり省エネ対策になるでしょう。既存の住宅を断熱リフォームすることや、新築住宅をZEH化するよう呼びかけるのがエコ住宅チャレンジの概要です。

省エネ家電チャレンジ

省エネ家電チャレンジも「おうち快適化チャレンジ」の取り組みです。省エネ家電チャレンジとは、家庭で使われているエネルギー消費量の多い家電を、省エネ家電に買い換えるよう呼びかける政策です。

たとえば、エアコンであれば2010年頃の製品と比べ、約12%省エネ性能に優れたものが販売されています。また冷蔵庫は、2009年と2019年の製品を比べると約40~47%省エネになっています。ほかにも、液晶テレビ・照明機器・温水洗浄便座などを買い換えることで環境改善に繋がるでしょう。

省エネ住宅の特徴とメリット

省エネ住宅にすることで環境改善に繋がるだけでなく、さまざまメリットや特徴があります。

光熱費を抑えられる

省エネ住宅にすることで光熱費を抑えられるのがメリットです。エアコンや照明機器で使った消費エネルギーを、太陽光発電で蓄えられた再生エネルギーでまかなうので光熱費が削減できます。住宅は20年、30年と長く住み続けるものなので大きな費用対効果を生みます。

快適な室温を維持できる

省エネ住宅は高気密・高断熱なので冬は温かく、夏は涼しい設計になっています。外からの冷気や熱い空気を室内に入れないため一年中快適に過ごせるでしょう。また、部屋ごとの温度差が少ないためヒートショックのリスクも低減できます。

住宅が長持ちする

省エネ住宅は結露の発生を抑えられるので住宅が長持ちするのが特徴です。結露は外気温と室内の温度差で発生します。冬に暖房をつけた際に窓ガラスに水滴が付着しているのを見たことがあるでしょう。この水滴が家の壁や木材に付くことでカビの原因になり徐々に劣化していきます。

一般的な住宅よりも割高

省エネ住宅は、一般的な住宅よりも導入コストが高い傾向にあります。断熱性を高めるためには高品質な断熱材が必要です。また太陽光発電を導入するためには、設置面積にもよりますが100万円前後かかります。しかし、補助金や減税制度を利用できるので積極的に活用すると費用を抑えられます。

まとめ

本記事では、カーボンニュートラルを解説したうえで、省エネ住宅の特徴やメリットをお伝えしてきました。カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量から吸収量を差し引いて、実質「0」にする取り組みのことをいいます。家づくりにおいても環境改善への意識が高まっており、省エネ住宅を採用する企業や家庭が増えています。

省エネ住宅にすることで光熱費を削減できたり、快適な住環境を整えられたりできるのが特徴です。省エネ化することで、環境に優しく住み心地の良い家が完成するのでマイホームを建てる際の選択肢として検討するといいでしょう。

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冬暖かく夏涼しい快適な環境で生活したいという方はもちろん、地球環境に配慮した家づくりをしたいという方はぜひ、アイ工務店を検討してみるとよいでしょう。

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引用元:https://www.ai-koumuten.co.jp/

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